12月21日
噴火警戒レベルの引き下げにより先月から前掛山まで入山できる。昨年12月と今年2月、雪と強風で2度撤退して今回は3度目の挑戦だ。

早朝日の出前の寒気に包まれた浅間山荘登山口を出発した。入り口にはヘルメット着用の立て看板があり、浅間山荘と火山館でレンタルできる。
暖冬の影響か、不動滝は未だ全面結氷していない。第二鳥居近くには登山者に薪を持ち上げる協力を求める看板があり、薪を背負い火山館へ。登山道に雪は無いが、火山館から見上げる剣ヶ峰はすっぽりガスに覆われこの先の天候に不安がよぎる。


賽の河原まで来ると外輪山に懸かっていた雲が切れ、頂きの樹氷が輝いて見えた。周辺が明るくなりテンションも上がるが冷たい風が気にかかる。


核心の第二外輪山に取りつくと昨年は樹氷が綺麗だったが雪は極端に少ない、途中までアイゼン装着せず登った。風は徐々に強くなり、山頂から下ってくるパーティーは「この先もっと風が強くなります、撤退してきました」。
行けるところまで行ってみよう。でも時折進めなくなるほどの強風が容赦なく吹きつけ外輪山に登り切る手前で引き返すことにした。

下山しながら10人ほどと行き会った。天気は回復傾向にあったが皆さん山頂にたどり着けただろうか?
その後Jバンドまで行こうとしたが、そのまま下山して赤褐色に濁った天狗温泉に浸かり帰路についた。