12月20日
寒波の襲来で日本海側は記録的な大雪に見舞われた。好天は期待できないが、積雪の少ない蓼科山を目指し早朝出発した。
走行中の中央道から眺めると標高1500mまで厚い雲に覆われていた。冬山装備は万全を期したが、加齢により強風を突破する気力が薄らいでいるのか、諏訪南ICでは早々に蓼科山の荒天を嫌い守屋山に変更した。

杖突峠の登山道入り口は太陽光発電施設が景観を壊している。各地で問題となっている太陽光発電施設建設に伴う大規模な林地開発がここでも行われてしまった。
キャンプ場にある鳥居に朝日が差し込んできた。ここまで登山道の雪はほとんどなく、この先の登りではアイゼンの必要ない。


守屋神社の奥宮が鎮座する東峰は展望を遮っていた周辺の雑木が伐採され、以前より眺めが良くなった。八ヶ岳に懸かっていた雲は、早朝に比べると上がってはいるが、全域を覆っていた。この時点では「蓼科山に行かなくて良かった~」


西峰山頂では吹き付ける真冬の風に打たれながらも多くの登山者が登ってきた。数百回登っている地元の守屋山愛好者が多いらしく、狭いラビットハウスは寒風を避けるための登山者で満席だ。その片隅で早昼飯とした。冬はこの小屋の存在が実にありがたい。
午後になると南八ヶ岳山頂は相変わらず雲に隠れていたが、蓼科山、北横岳の山頂が確認できた。
天気の回復が半日早ければ蓼科山に行っただろう、いや数年前なら強風を突いて登ることも楽しみの一つになっていたのだ。