八ヶ岳は例年になく冬の降雪が少なく里から見上げると地肌が目立っていたが、3月に入ってからの大雪で綺麗に雪化粧しました。春本番を迎えた3月24日は前日から急な花冷えとなり、霧氷を期待して蓼科山に行ってきました。
高山はこの時期になると登山道の凍結による滑落、転倒事故が多発する。県道も所々で凍結しており、6時過ぎ登山口に着くとすでに数台の車が停まっていた。そこで出発前に不覚、駐車場の氷上で滑って転倒したのだ。頭部を痛打するが幸いにも事なきを得た。

上空は雲に覆われ出発からアイゼン装着だが、予想通りの霧氷が迎えてくれた。高度を上げるにつれ厚い雲に覆われていくが視界はあり、霧氷の美しさに魅せられながら高度を稼ぐ。


時折薄日が差し込むと霧氷が輝き一層美しさを増すが、雲の動きが速くこの光景は長続きはしない。


強風を覚悟して森林限界に出る。ところがほとんど風はなく雲の切れ間から日が差してくる、なんと強運なことか。山頂を踏み休憩していると隠れていた八ヶ岳が全容を現わすではないか。冬期八ヶ岳の山頂でくつろぎながら展望を楽しむことができたのは久しぶりのことだ。


下山時は気温の上昇により霧氷は消えたが山頂の吹き溜まりでは小屋が埋もれている。GWでも天候の急変で吹雪になる高山の春はまだまだ先です。