10月3~4日
本年の紅葉山行第一弾は谷川岳です。
夏の異常気象が高山の紅葉にも影響を及ぼしており、一ノ倉沢出会の紅葉どころか天神平でやっと色付き始めたところで、ロープウェイから眺める西黒尾根は夏の様相だ。

オキの耳から仙ノ倉山方面の稜線
天神尾根から谷川岳を目指した。
熊穴沢ノ頭避難小屋を過ぎるとクサリのある岩場の急登が続き、笹に覆われた山腹と草紅葉が秋の陽を浴びて輝いていたが、落葉樹は紅葉する前の枯れ葉が目立つ。



トマの耳
山頂からの展望を楽しみトマの耳からオキの耳へ、オキの耳から一ノ倉岳に向かう。オキの耳山頂から100m程進むと鳥居があり、富士浅間神社の奥宮が鎮座している。
尾根の西斜面でやっときれいな紅葉が現れ、この辺りが紅葉のピークだ。ナナカマドの葉は赤くなる前に枯れて落葉した木が多い。



オキの耳西斜面の紅葉・この辺りがピーク


オキの耳から下ったコルに一ノ倉沢を覗くだけで脚に震えがくるノゾキがある。この沢のクライミングで過去多くのクライマーが遭難して、魔の谷川と呼ばれることになる。一ノ倉沢出会いから見上げる紅葉は有名だ。
ここから一ノ倉岳山頂まで急登が続く。山頂には小さな避難小屋があり、トマの耳やオキの耳に比べると地味なピークだ。


ノゾキから一ノ倉岳への急登
一ノ倉岳から肩の小屋に戻った。
夜は星空を望むことは出来なかったが、高崎方面の夜景がきれいだった。夜中には強風と雨音で目が覚め、明日の下山に不安がよぎる。


朝は風も止み小雨となり小屋の前に滝雲が現れた。天神尾根を下る間は雨具装着で午前中には土合に戻ることが出来た。このところの急な冷えこみで紅葉も一気に進むことだろう。