今年の八ヶ岳は3月に入ってからの降雪で綺麗に雪化粧したが、このところ天気もめまぐるしく変わり 好天が長続きしません。この日の朝も里から眺めた八ヶ岳は全山雲に隠れていました。

西天狗岳山頂から
登山口の渋温泉が厚い雲に覆われる中で山頂での好天を期待して7時前に出発したが、黒百合ヒュッテに到着するも天気が回復する気配がないので小屋で待機するとにした。ここで出会ったテレビ局のカメラクルーも日本百名山収録のために中山展望台に向かう予定で天気の回復を待っていた。
このグループに会わなければこのまま下山するところだったが、番組談議をしながら待つこと1時間、雲の流れが速くなり、上空は明暗を繰り返しながら徐々に 晴れ間が広がるではないか。


思わぬ天候回復で山頂を目指して出発すると、相変わらず風は強いものの中山峠を過ぎたあたりから綺麗な霧氷が現れ一気に青空が広がった。


この光景を眺めながら一歩一歩慎重に登り、山頂に着くと雲一つない青空の下での展望に歓声が上がる。


強風に耐えて冬を越したしらびそとシュカブラの造形美が冬の八ヶ岳の厳しさを物語っいる。こんなに美しい雪山も一瞬にして牙をむくことがあるので注意が必要だ。