1月08日

三峯神社の表参道は、過去多くの信者がこの道をたどり神社を目指した古道だが、車道の開通によりすっかり忘れ去られてしまった。いにしえに思いを馳せながら本殿まで2.5時間、奥宮が鎮座する妙法ヶ岳までさらに1時間かけての初詣でした。


入口の大鳥居をくぐり参道に入る、是より本社五十二丁の古びた道標や石灯篭があり、しばらく石畳の道を進むとロープウェイ乗り場があった広場に着く。参道入口の閉店した土産物店や食堂、ロープウェイ駅の跡地を見ると往時の賑わいが偲ばれる。


神社までのほぼ中間点では沢水が凍りつき、氷柱が綺麗だ。この近くにはかって信者が身を清めた清浄の滝があり絶好の休憩場所になっている。


本日数人にしか行き会わなかった古道も妙法ヶ岳を望む遙拝殿まで来ると、一気に多くの人と出会う。
ここから隋身門に向かう参道にはスギの巨木の間から冬日が差し込み、正に神秘的で関東屈指のパワースポットに相応しい光景だ。そして本殿では多くの参拝者が列をなしていた。


境内にはこの神社を創始したと伝えられている日本武尊の銅像があり、本殿での参拝を済ませ奥宮のある妙法ヶ岳に向かった。妙法ヶ岳から下山後も参拝者の列が途切れなく続いていたのには驚いた。


奥宮が鎮座する妙法ヶ岳の山頂直下はハシゴ、クサリ場がある岩場だ。山頂は狭く大正14年に秩父宮殿下が登頂した記念碑があり雲取山、甲武信ヶ岳、浅間山の名山を見渡すことが出来る。
快晴の日差しにぬくもりは感じるものの寒風が吹き付けると一気に体感温度が下がり、山頂に長居することはできない。早々下山したがきっとご利益があるだろうと思いながら今年の安全登山を祈願した初詣山行でした。