高原を彩るニッコウキスゲ・霧ヶ峰

7月14日

 「過去十年間で最も花付きが良く、例年より開花が早い。見頃は連休前か」との情報に、好天を待てば時機を逸してしまう。

 

白樺湖を過ぎた辺りから周辺は徐々に霧が濃くなり、車山の肩ではオレンジ色に染まる高原が霧の中に浮かんで見えた。「オーこれはすごい!」思わず車中で叫んでしまった。


 

この花の多さに主役を探すのは簡単だが、霧が晴れて明るくなる瞬間を待つ時間が長い。青空、雲とのコラボは期待できないが、雨粒が付いた花もまた趣があります。

 

 

 

天気が回復すれば車山や蝶々深山に登る予定だ、

コロボックルヒュッテに戻り霧雨が止むのを待つ間のコーヒータイム、霧に包まれた高原を眺めながらゆっくりと至福の時間が流れた。こんな時を過ごすのもまた乙なものです。

 

 

数年前までは当地においてもシカの踏み荒らしや食害がら貴重な高山植物が絶滅の危機に瀕したと聞くが、電気柵の設置等保護活動が功を奏して、見事に名所が復活した。関係者の取り組みに感謝しながら霧雨が降り続き霧に包まれた高原を後にした。

2022年07月16日